年金が払えない!? 意外と知らない 国民年金を払わなくていい人と免除申請手続き
2018/05/07
国民年金保険料の支払いは免除してもらえる
国民年金保険料にはさまざまな免除制度があります。
しかし免除制度は申請主義なので、申請しないかぎり自動的に適用されることはありませんし、免除制度の対象であっても、制度の存在すらだれも教えてくれません。
実際には免除の条件に当てはまっていても7割の方は免除申請すらしていないのが実情なんですよ。
4人に1人は 国民年金保険料を免除されている
国民年金保険料は、収入や年齢、加入年数にかかわらず、全員一律の保険料です。
給与で保険料が決まる厚生年金とは違い、自営業でも学生でも無職でも、毎月同じ金額なのです。
国民年金は払えない人がいる前提の制度
しかし、実際は各個人によって収入はちがいますし、年齢によっても負担の重さは違います。
そこで、国民年金保険料を支払うことが困難な人のために、「一定の条件にあてはまれば保険料の支払いを免除する」という制度が用意されています。
中には、保険料を支払う必要がないだけではなく、保険料を払っていないのに毎月払ったのと同じように年金がもらえる制度もあります。
積極的に免除申請しよう
法の抜け道的なものや、裏ワザではありません。
日本年金機構も民間委託事業者を活用して、電話や郵便による免除制度の案内を行っています。
そもそも、年金は保険料だけを原資にしているわけではなく税金も投入されています。
後ろめたい気持ちや遠慮から、制度を利用しなかったせいで無年金となってしまい、最終的に不利益を被るのはあなたです。
困っている時には堂々と免除の申請をしましょう。
とはいっても申請手続きが面倒なんでしょ
実は、免除の条件は意外と幅広く、申請手続きも簡単なため、条件に当てはまってさえいればハードルも高くありません。
書類の準備は不要
判断基準は収入が主なものですが、収入の状況も日本年金機構が役所に照会しますので、あなたが準備する証明書類もほとんどありません。
申請書の書き方は簡単
年金事務所の窓口に相談すれば、書き方は教えてくれます。社会保険労務士などのプロに手続きを依頼するほど難しい手続きではありません。
全体の国民年金加入者のうち、25%の方が全額免除されている = 保険料を支払っていないが将来国民年金をもらう資格があるという数値もあります。
あなたも、免除の条件に当てはまっているかもしれません。
以下の条件に自分が当てはまっていないか、すぐにチェックしてみましょう。
年金免除のチェックポイント
学生である
あなたが学生の場合、学生納付特例制度の条件に該当するかもしれません。
該当すれば、毎月の国民年金保険料は0円 になります。
国民年金の学生納付特例制度は、20歳以上の学生を対象にした制度です。
続き : 学生なら迷わず申請すべき 国民年金保険料の学生納付特例
実家住まいのフリーターである
あなたが20代なら、若年者納付猶予の条件に該当するかもしれません。
該当すれば、毎月の国民年金保険料は0円 になります。
国民年金の若年者納付猶予制度は、20歳から30歳未満の場合、保険料の支払いが猶予される制度です。
続き : フリーターが国民年金を払わなくてよくなる若年者納付猶予制度
実家住まいのニートである
あなたが20代なら、若年者納付猶予の条件に該当するかもしれません。
該当すれば、毎月の国民年金保険料は0円 になります。
国民年金の若年者納付猶予制度は、20歳から30歳未満の場合、保険料の支払いが猶予される制度です。
卒業したけど現在就活中である
あなたが20代なら、若年者納付猶予の条件に該当するかもしれません。
該当すれば、毎月の国民年金保険料は0円 になります。
国民年金の若年者納付猶予制度は、20歳から30歳未満の場合、保険料の支払いが猶予される制度です。
続き : 就活中は国民年金を払わなくて良くなる若年者納付猶予制度
自営業、フリーランスである
あなたの収入が一定範囲の場合全額免除または一部納付の条件に該当するかもしれません。
適用されれば、毎月の国民年金保険料は全額免除または一部の納付 でよくなり、負担が軽くなります。
国民年金保険料免除制度は、本人・世帯主・配偶者の前年所得に応じて、保険料の支払いが免除される制度です。
続き : 免除制度について
失業中である
失業した場合には、失業前の収入等にかかわらず全額免除の条件に該当します。
適用されれば、毎月の国民年金保険料は全額免除 されます。
国民年金保険料免除制度は、本人・世帯主・配偶者の前年所得に応じて、保険料が免除される制度ですが、失業者向けには特例が用意されています。
続き : 失業者の免除制度について
無職である
あなたの収入が一定範囲の場合全額免除または一部納付の条件に該当するかもしれません。
適用されれば、毎月の国民年金保険料は全額免除または一部の納付 でよくなり、負担が軽くなります。
続き : 無職なら国民年金は払わなくてもいいの? 意外と簡単な免除手続き
どの免除条件にも当てはまらない
どの条件にも当てはまらない場合には、残念ながら免除にはなりません。
未納を続けると、差し押さえされてしまいますので、国民年金保険料を払わなくてはいけません。
しかし、保険料の払い方によっては保険料の割引を受けることができます。
続き : 保険料の割引制度について