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『就職氷河期世代 → 人生再設計第一世代』に呼称変更!40代の引きこもり問題の今後について

      2019/06/20

「引きこもりって若者のイメージがあったけれど、実は40代で60万人以上が引きこもりになっているらしい」

「40代の引きこもりって、将来はどうなってしまうの」

40代の引きこもり問題の原因として、就職氷河期にそのまま就職できなかったことに起因しています。

 

職歴がないと日本社会では再就職の機会や転職市場では一切評価されないため、このような事態に陥っているということが挙げられます。

今回は、40代の氷河期世代について解説します。

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新卒で就職できなかった瞬間、無職かつ即戦力以外不採用になる社会構造

日本では新卒一括採用を行う企業が多く、大手企業や歴史のある中小企業など、堅実で安定していて、お給料の良い企業ほど、新卒だけを採用する傾向にあります。

つまり、就職氷河期世代はほとんど新卒採用がなかったため、日本の雇用システムに一切便乗することができず、永遠に再就職が難しいという状況です。

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年齢が高くなるほど再就職のハードルは高くなる

年齢が高くなるほど再就職のハードルは高くなっていきます。

日本は20代の間は一番採用されやすく、チャンスがありますが、30代、40代となってくるとよほど実力がない限りは再就職は難しくなります。

 

引きこもっている間に年齢を重ねてしまい、気づけば40代となれば、職歴なしの40代となってしまいます。

そうなれば、絶望的なまでに再就職は難しいといえます。

 

年金目的で死亡した親を放置する問題も起こっている

年金目的で死亡した親を放置して、死体遺棄事件を起こしてしまうという、悲しい事件もニュースをにぎわせました。

自分の力でお金を稼ぐことができないという恐怖感、親がいなくなると年金がなくなってしまい生活できないという恐怖から起こった問題であるといえます。

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公的な支援が必要な状況。しかし希望はある

就職できないという問題がある以上、国の公的な支援に頼るしかないというのが現状です。

しかし、民間企業は、人手不足で外国人雇用を増やすという新しい動きも見せています。

 

ただ日本は国際的な競争力が落ちてしまった関係上、実は外国人からも敬遠されています。

実際にベトナム人留学生を採用してみると、人気一番は中国、二番は韓国、三番手が日本という状況です。

 

日本の労働環境の悪さは諸外国にも伝わっているため、この状況が続けば、外国人が採用しにくくなります。

そうなったとき、40代でも雇用したいという企業が現れる可能性もあります。

 

さらに安倍首相は2019年3月に、就職氷河期世代を『人生再設計第一世代』と名称を変更して

夏までに『今後3年間、集中的な支援プログラム』を作ることを検討されているとのことです。

就職のチャンスは今後増えてくるかも知れません。