国民年金保険料を払わない人には手紙や電話で連絡がくる 突然の自宅訪問も
2018/05/07
このまま年金を払わないとどうなるの?
あらゆる手段で連絡が来ます
国民年金保険料の未納が続くと、未払い分の保険料を支払うように案内が始まります。
国民年金保険料が未納になるにはさまざまな理由があると思います。
支払っていないため未納になっている場合はもちろんですが、引き落としにしていた銀行口座にお金が入っていなくて、うまく引き落としされなかった場合などでも、年金未納になってしまい、電話による連絡が来る場合があります。
国民年金保険料未納の状態が数ヶ月続くと、電話以外がかかってくるほか、未払い分があることを知らせるはがきなど、郵便物によるお知らせが届くこともあります。
また、電話や郵便などで長期間連絡が取れない場合には、いきなり自宅にやってくる場合があります。
連絡は民間企業から来ます
年金保険料が数か月間未納になっている段階の、電話やはがきなどによる連絡業務は、日本年金機構から民間企業に委託されています。
あなたに電話をかけてきたり、はがきや手紙を送ったり、自宅にやってくるのは、日本年金機構の業務を代行している民間企業の職員です。
今はどういう状態なの?
電話や手紙で案内が始まる納付督励の段階です
国民年金保険料の未払いが数ヶ月続くと、国民年金保険料が未納になっている事が電話や郵便によって通知されてくるようになります。
これは、あなたが国民年金保険料を「自主的に支払う」ことを勧める、納付督励(のうふとくれい)という段階です。
いまココ | ||||
納付督励 | 最終催告 | 督促 | 差押予告 | 差押 |
この段階では、自宅や携帯電話に電話がかかってくる、封書やはがきで書類が届く、場合によっては自宅への戸別訪問があるなど、様々な方法で未払い分の保険料を納付するように、案内が行われます。
日本年金機構から委託された民間企業の名前で、国民年金保険料に関する電話連絡があったり、未払い分の金額が書かれた手紙やハガキが届いた人の多くはこの段階です。
ハガキや封書による連絡
民間事業者や日本年金機構から、ハガキや封書などで以下のような文章の手紙が届きます。
国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)
あなたの保険料未納期間、金額は右記(納付状況)に記載の通りです。
至急、お手元の納付書でお近くの金融機関またはコンビニエンスストア等で納めてください。
納付書の再発行や納付に関する相談もお受けいたしますので、左記の年金事務所にお申出下さい。
サンプルを見る
様式はさまざまなパターンがありますが、だいたいこのような内容が書かれています。
電話や封書による案内は民間コールセンターに委託されています
納付督励業務は、日本年金機構から民間事業者への業務委託が行われています。
年金事務所毎に入札で決められた民間事業者によって行われていますので、地域ごとに会社が違います。
金融機関やカード会社、自治体などの督促業務を代行している会社が多いようです。
民間事業者が代行しているのは、電話や文書、面談による納付案内に加えて、保険料の免除・猶予制度の案内、戸別訪問による保険料の収納業務、その他口座振替などの案内を行なっています。
納付書の紛失や残高不足などの場合には、納付書の再発行や口座振替やクレジットカード払いへの変更手続きを依頼することもできます。
早めに年金事務所に相談したほうがいい
年金の未払があるからといって、借金の取り立てのような連絡をしているわけではありません。
経済的な理由で毎月の支払いが難しいからといって、カードローンで国民年金保険料を払うなどもってのほかです。
国民年金保険料には免除制度があるので、経済的な理由で支払いが難しいなど、具体的な相談がしたい場合には、電話でかまわないので、早めに最寄りの年金事務所に直接相談したほうがいいでしょう。
電話や手紙を無視し続けるとどうなるの?
未払い期間が長くなると特別催告状が届きます
国民年金保険料の未払い期間が半年を超えると、最寄りの年金事務所から特別催告状(とくべつさいこくじょう)が届きます。
特別催告状も納付督励という段階ではあるのですが、差し押さえなどで強制的に国民年金保険料を徴収される一歩手前の、最終催告という段階へ進むリストにあなたが入っていることを意味しています。
続き : 「特別催告状」が届いた人はこうなる