日本年金機構から国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)と書かれたハガキが届いたら要注意
2018/05/07
国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)のハガキが届いたら
過去2年間に国民年金保険料の未納がある人にハガキが届きます
過去2年の間に、国民年金の保険料を納めていない期間がある場合、日本年金機構から紫色の通知ハガキが届きます。
はがきの表面には「大切なお知らせ」「国民年金保険料のお知らせ」と書かれてます。
国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)というハガキです
ハガキをひらくと、中には国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)と書かれており、過去2年間の月ごとの保険料の納付状況と、未納の月数、未納の金額が書かれています。
国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)
お客様の国民年金保険料には、右記の納付状況のとおり未納があります。
未納があると、年金を受け取るときに影響があります。
金融機関またはコンビニエンスストアで納めてください。
●納付書がお手元にない場合は再発行します。 年金事務所までご連絡ください。
●経済的に保険料を納めることが難しい場合は、 国民年金保険料の免除申請を行うことができます。 詳しくは裏面をご覧ください。
なぜ国民年金保険料のお知らせが届いたの?
国民年金保険料のお知らせは、定期的に発行されています
国民年金保険料のお知らせは、国民年金保険料の未納がある人に、一斉に年2回ほど発行されています。
納付状況の見方が記号だらけでよくわかりません
納付状況は記号で書かれているのでわかりにくいですね
国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)には、過去2年間の保険料納付状況が記載されています。
しかし、記号で書かれているため、一目見て納付状況はわかりません。
国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)に使われている記号と、その意味は以下の通りです。
未納
国民年金保険料が未納となっている期間です。
* | 未納の期間 |
納付済み
国民年金保険料が納付されている期間です。
A | 定額保険料納付済の期間 |
B | 定額保険料及び付加保険料納付済 |
H | 中国残留邦人等の特例措置にかかる追納保険料納付済 |
¥ | コンビニエンスストア等での保険料納付済の期間 |
全額免除
国民年金保険料が全額免除となっている期間です。
L | 中国残留邦人等の特例措置にかかる免除 |
R | みなし免除 |
Y | 法定免除 |
Z | 申請免除 |
免除(未納)
国民年金保険料が一部免除となっていますが、免除された保険料が未納となっている期間です。
ア | 半額免除期間だが未納の月 |
チ | 4分の3免除期間だが未納 |
ヒ | 4分の1免除期間だが未納 |
免除(納付済)
国民年金保険料が一部免除となっており、免除された保険料が納付されている期間です。
イ | 半額免除期間で納付済の月 |
ツ | 4分の3免除期間で納付済 |
フ | 4分の1免除期間で納付済 |
学生納付特例
学生納付特例が適用されており、国民年金保険料の支払いが猶予されている期間です。
サ | 学生納付特例 |
納付猶予
若年者納付猶予制度が適用されており、国民年金保険料の支払いが猶予されている期間です。
セ | 若年者納付猶予 |
第3号納付
第3号被保険者として国民年金に加入している期間です。
具体的には、厚生年金加入者の配偶者などです。
+ | 第3号被保険者の期間 |
納付期限2年経過
国民年金保険料の納付期限である2年を経過している期間です。
未納のまま2年間経過すると時効となり保険料を払うことができなくなります。
− | 2年間の時効により保険料が納付できなくなった期間 |
厚生年金保険・共済組合に加入していた期間または20歳前の期間
国民年金以外に加入していた期間または、20歳までで国民年金に加入していない期間です。
/ | 厚生年金保険・共済組合に加入していた期間または20歳前の期間 |
未納がないのに届いたんだけど
行き違いの場合もあります
支払状況には1ヶ月程度の遅れがあるので、現在免除や納付猶予を申請中の場合や、ごく最近納付した場合など、すでに納めた期間や免除等が承認された期間が未納と表示されている場合があります。
この場合は行き違いのなので放置していて問題ありませんし、気になるなら年金事務所に確認してもいいでしょう。
それ以外で、納付状況におかしな点がある場合も考えられます。
その場合は電話でかまわないので年金事務所に確認しましょう。
どうすればいいの?
支払うまえにちょっと待って
未払いとなっている国民年金保険料を支払えば、手紙や電話はとまります。
でも支払うまえにちょっと待ってください。
あなたの経済状況によっては、簡単な書類手続きをするだけで、「保険料を払わなくても年金をもらえるようになる」可能性があります。
いずれにしても、なにもせず、未納のまま放置してはいけません。
このまま未納を続けるとどうなるのか、どんな手続きをすれば年金を払わなくてもよくなるのか、これから説明していきますね。