国民年金がよくわかる「ねんきん!」

国民年金保険料を払わずに未納を続けた結果こうなる

      2017/04/08

国民年金の保険料をずっと払わなかった人はこうなる

国民年金の保険料を払わないと、どうなるのでしょうか。

「老後に年金がもらえないだけでしょ?」
いえいえとんでもない。

実は、ずっと国民年金の保険料を払わないでいると、あなたが老後に年金がもらえないというだけでは済まないのです。
国民年金は、20歳になると加入の義務があります。
にもかかわらず、国民年金はどのようなものなのか、ちゃんと理解している人は少ないのではないでしょうか。

また、日本年金機構の窓口や、役所の年金窓口で、国民年金について、わかりやすく教えてもらった人は少ないようです。
あなたは国民年金のこと、どれだけ知ってますか?
まずは、国民年金がどんなものなのか、簡単におさらいしてみましょう。

年金払ってない人はどういう目にあうの

「国民年金の保険料を納めないと、老後に年金がもらえなくなる」これは知っている人が多いと思います。
老後に年金がもらえない人は「無年金者」とよばれます。聞いたことがあるかもしれませんね。

老後に年金がもらえなくなる

老後にもらえる年金は、正しくは「老齢年金(ろうれいねんきん)」という名前です。

老齢基礎年金は、国民年金に原則として25年以上加入した人が65歳から受ける、全国民に共通した年金です。
年金額は40年加入した場合が満額となり、加入年数がそれに満たない場合は、その期間に応じて減額されます。本人が希望すれば、60歳以降から繰り上げて、また、65歳以降に繰り下げて受けることもできます。
老齢基礎年金とは

老齢年金は 20歳から60歳までの40年間払うと65歳からもらえる というのが基本の仕組みです。
保険料を払っていない月が多くなると、その分老齢年金の金額が減らされていきます。

そして、払った月数が120ヶ月(10年)よりも1ヶ月でも少なくなってしまうと、なんと年金が1円ももらえなくなってしまうのです。

老齢年金は、生きている限りもらえますから、長生きするほどたくさんもらえます。
「老後のための貯金は自分でなんとかする」という意見も多いですが、実際のところ自分が何歳まで生きるのかは誰にもわかりませんよね。本当に老後のお金がいくらあればいいのかはわからないのです。
しかし、国民年金は生きている限り支払われる仕組みです。
年金というと、老後の生活費というイメージかもしれませんが、自分が「想定以上に長生きした時に困らないようにするための保険」だと思っていたほうがいいでしょう。
また、国民年金でもらえる年金には、老後にもらえる「老齢年金」の他にも、「障害年金」や「遺族年金」というものもあります。

病気やケガで障害を負っても年金がもらえなくなる

あまり知られていませんが、病気やケガによって障害を負ってしまった場合には、障害年金がもらえます。

障害基礎年金は、国民年金に加入中に初診日がある病気・けがが原因で障害者になったときに支給される国民年金の給付です。60歳以上65歳未満で日本に住んでいれば、加入をやめた後の病気・けがによるものでも受けられます。ただし、加入期間のうち3分の1以上保険料の滞納がないこと、または直近の1年間に保険料の滞納がないこと(平成28(2016)年4月前に初診日のある傷病による障害の場合)が条件になります。なお、20歳前に初診日がある場合は、20歳に達した日またはその後に障害認定日が到来するときは、その日において障害があれば障害基礎年金が支給されます。 障害の程度に応じて1級と2級があり、1級のほうが障害が重く、年金額は2級の1.25倍になっています。
障害基礎年金とは

もしあなたが、重い病気や不慮の事故などで、障害を負ってしまったら、障害の重さに応じた障害年金が支払われます。
しかし、障害年金を受け取るには認定とよばれる、いわば審査がありますが、国民年金保険料の未納があると、障害年金がもらえない場合があります。

遺族が年金を貰えなくなる

また、国民年金の加入者が亡くなった場合には、残された家族に遺族年金が支払われます。

遺族基礎年金は、(1)国民年金に加入中の人、(2)国民年金に加入していた人で、日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の人、(3)老齢基礎年金を受けている人や受給資格期間を満たしている人、が死亡した場合に、遺族に支払われる国民年金の給付です。 受けられる遺族は、死亡した人に生計を維持されていたその人の子(18歳の誕生日の属する年度末まで、または20歳未満で1級または2級の障害の状態にある子)または子のいる配偶者です。ただし、(1)・(2)の場合は、加入期間のうち3分の1以上保険料の滞納がないこと、または直近の1年間に保険料の滞納がないこと(平成28(2016)年4月前の死亡の場合)が条件となります。
遺族基礎年金とは

もしあなたが亡くなった時に配偶者や子供がいた場合、家族の生活を支えるために遺族年金が支払われます。
しかし、遺族年金も、国民年金保険料の未納があると、もらえない場合があります。

もらえるはずのお金ももらえなくなる

このように、国民年金保険料に未払いがあると、「遺族年金」はもちろん、「障害年金」や「遺族年金」はもらえなくなってしまいます。
つまり、国民年金保険料が未納になっていると、老後だけでなく、死亡やケガ・病気などのリスクに対する備え も同時になくなってしまうことになります。

「老齢年金」は知っていても、「障害年金」と「遺族年金」のことを知らなかった人も多いと思います。
このように、国民年金は国が運営する生命保険のような機能があるのです。
しかも、国民年金の支払いには国民年金保険料だけではなく、半分近くは税金も使われていますから、民間の年金保険では実現不可能な好条件になっています。
国民年金を未納にするということは、割のいい生命保険に入るチャンスを捨てているといえますね。

年金がまったくいらないなら払わなくていいのか

「老後の資金は自分で準備するし、ケガや病気への備えは保険に入っているから、年金なんて必要ない」という考え方もありますね。
もしかして、あなたも「どうせ年金はもらえないから払い損になる。高い保険料を払うだけ無駄だ」という考え方なのかもしれません。

それでは、「将来年金はもらえなくてもかまわないから保険料は払わない」という選択をすることができるのでしょうか?

残念ですが、答えはNoです。
あなたも私も「年金いらないから保険料を払わない」という選択をすることはできません。
なぜなら、国民年金は公的な年金制度として法律で加入が義務付けられていて、例外もありません。
そのため、十分な所得があるのにもかかわらず、あなたの意志で国民年金保険料を支払わないという場合には、国が強制的に保険料を徴収することができるというルールにまでなっています。
つまり「自分は年金なんていらないから保険料は払わない」という選択は、一切できない仕組みになっているのです。

無視し続けて銀行口座を差押えされた人も

あなたが支払わなかったとしても、国民年金保険料は強制的に取り立てることができるという仕組みになっている事はわかりました。

実際、銀行預金から強制的に差し押さえされている人が毎日のようにいるのが現実です。
しかし、あなたの周りにも、ずっと国民年金保険料を払っていないという人がいます。
強制的に取り立てされる人と、ずっと国民年金保険料を払っていない人、その違いはどこにあるのでしょうか。

まずは、強制的に取り立てされるのは、どのような人かを見てみましょう。

続き : 保険料の未払いが数ヶ月続いたらこうなる

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